これは、ある意味、「達人ハッカー」ですね。
一つ一つ面白いですが、一点取り上げたいと思います。
「もうひとつの未来への道」で書かれているのは
メインフレームの時代、アプリケーションは全てサーバベースだった。なぜ、デスクトップコンピュータがメインフレームに勝ったのか、それは安かったために、多数の小さい会社・ハッカーが良いソフトを書くことが出来たから。
現在は、デスクトップコンピュータをサーバとして使用できるので価格の問題は無い。 ところが、デスクトップソフトウェアは色々なOSのために書かなければならないということが制約になる。それに対して、サーバアプリであれば、開発者は好きなプラットフォーム・言語を選択できる。
その結果、多くの会社・ハッカーは、サーバアプリケーションでよいソフトを沢山書くことが出来る。
・・・という内容です。
では、今後どうなるか。
私が思うに、現在自分で商売を始めようと思うときに(アイデアはある前提)おそらくネックになると思うのはサーバマシン構成です。うまくいきそうになったら何百台並べる・・・なんて無理、と思ってしまいます。
とすると、いかにクライアントの資源を活用しながら、かつクライアント環境に依存しないアプリを作るか、という一見矛盾するようなところが戦場になるのかなと言う気がします。
でも、JAVAにしろ、.NETにしろ、本当はそこを狙ってきたはずですから、そんなに遠い話ではないですよね。Ajaxの動きを萌芽として、これからはそんな感じになるのでしょう。さあ、何を始めよう・・・。
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by G-Tools , 2006/10/28