金型とUnitTest

「インクス流!」もそうでしたし今回の「中国的工場カイゼン記」もそうでしたが、製造業にとってはとにかく金型なんですね。
なぜ金型を作るのか。大量生産するため?もちろんそうでしょうね。この意味では、コピペし放題のソフトウェアとは本質的に無関係のような気がします。
しかし、なぜ作るのかという問いを、金型にどういう思いを込めるか、という問いとして考えたとき、ソフトウェアでも同じような場面があるのではないか、と、ふと思いました。

設計書にもいろいろメモ書き等するそうです。あるいは二つの記述の組み合わせから読み取ってほしいこととかもあるそうです。そういった思いを具体的なモノにするために金型があるわけです。金型を使ってもバリが出たりはあるわけですが、それでも金型の範囲では確実に設計に込めた思いが実現されることになります。
要するに、金型には、設計を具体化するツールという意味があるのではないかということです。

そして、ソフトウェアで確実に設計意図を実現できるようにするための方法、それがUnitTestではないかと思いました。
正直私も全面的にUnitTestを書くということはなかなかできないのですが、ここは、ということおろで書いておくことによって、そこは壊れない、設計意図が崩されないことが保証されるというわけです。

金型を使わない製造などおそらくあり得ないのだと思うのですが、UnitTestもそのくらいの価値があるのではないかと思います。

http://konnokiyotaka.txt-nifty.com/pgblog/2005/12/post_9f73.html

インクス流!―驚異のプロセス・テクノロジーのすべてインクス流!―驚異のプロセス・テクノロジーのすべて
山田 真次郎

「設計思考展開」入門―設計者の頭の中を整理する よくわかる金型のできるまで―製造工程の流れを追って解説 日本のもの造り哲学 <VISUAL ENGINEERING data-recalc-dims=図解 金型がわかる本 (VISUAL ENGINEERING)” /> コンカレントエンジニアリングによる設計の改革術
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