Agile Estimating And Planning (Robert C. Martin) Mike Cohnby G-Tools |
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第4章は、「Estimating Size with Story Points」。Stroy Pointsは相対的なサイズで決めるんですよというお話。<br />第5章は「Estimating in Ideal Days」。冒頭の「大きなことを達成するには二つのことが必要だ。計画と、十分すぎない時間。」ちょっとカッコイイですね。
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で、第6章「Techniques for Estimating」がちょっと面白い。1,2,3,5,8,13というのは、フィボナッチ数列で、前の二つの和が次の数になるというやつです。大まかな見積もりをする時に、どのレベルで数字を出すかという問題があると思いますが、それにフィボナッチ数を使ったらよいのではということです。<br />概算は概算であることを示す必要があり、たとえば、これは40Hで、これは41Hだと言ってしまうと、1Hのレベルで違いがあるように見えてしまうわけですが、そうではないことが多いでしょう。逆に、10の倍数とかにしてしまうと、1Hと10Hが両方10Hになってしまいますが、そこは誤差が大きすぎるでしょう、ということで、フィボナッチ数列をアレンジした0,1,2,3,5,8,13,20,40,100を使うとちょうどよいのでは、という話は結構納得です。<br />0が入っているのも味噌で、30分以下の作業は0にしてしまい、ただし、0は本当は0でないことを共通認識として持っておくと、細かい作業の漏れもなくなるという感じです。
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ちなみに、40とか100とかはちょっとした危険信号ですね。私もそんな見積もりをすることが多いですが、こういう作業はもう少しブレークダウンした方がよいのでしょうね。40Hを一つの作業としてしまうと、本当の意味での進捗確認も1週間できないということですからね。
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