MSFの次はJSF。言葉は似ていても全然違います(笑)。
Seasar2とS2JSFのイントロ
S2DAOにちょっと前から興味を持っています。まだ「WEB+DB PRESS Vol.22」でイントロ的な記事を読んだだけですが、開発者が本当に望むコトを実現しようとしているフレームワークだと感じていました。
Web+DB press (Vol.22)
WEB+DB Press編集部
by G-Tools そして、今回のセッションでS2JSFにも触れてみたわけですが、やはりコンセプトは一緒でした。
HTMLで作ったダミーページをそのまま生かしてアプリにできる、これはやはりいいです。ASP.NETもJSFもツール依存が激しいので、デザイナとプログラマの分業と言ってもどうしても作り直しが大きかったわけですが、そこの解消を狙っています。
ただ、それだけなら実はASP(.NETじゃない方)だって一緒といえば一緒で、ただ、HTMLに手で<% %>を埋め込むのはいやだったので、ASP.NETに移行してきたわけです。
ところが、今回のセッションを聞いて本当にすごいなと思ったのは、それだけじゃない開発者の要求を組み込んでいるということです。
まず第一は、S2JSF用の属性・タグ組み込み後もHTMLとして動かせること。よくデモ用に紙芝居を作ることがありますが、機能を加えていってもそれを紙芝居として見せることができるわけです。これは作業の二重化がなくなり、心強いです。
第二は、実行時にJSFのタグに変換すること。変換されたファイルを取り出せるかは分かりませんでしたが、多分できるでしょう。するとそれをさらにJSF開発者に渡すこともできるわけで、何らかの理由でSeasarに抵抗のある人にも渡すことができます。そして、そこからは、今後各社さらに力が入ってくることが予想される強力なIDEの力を使うこともできるわけです。
フレームワークは開発者のものであって、フレームワークに開発者が従属するのは本当はおかしいと思っています。従属するのではなく、ここちよく縛ってほしいわけです(いえいえ、そういう変な世界の話ではありませんよ(笑))。
S2DAOもS2JSFも、おいしいとこ取りができる、おいしいフレームワークだなと、今回も感じました。
ところで、スピーカーのひがさん、エライ気合の入った髪形・格好だなと思っていたら、ご本人の日記でも書かれており、意識的にやっていたようで・・・。参りました!
S2JSF(デブサミ2005)
MSF(デブサミ2005)
デブサミ第二段は、MSFについて書いておきたいと思います。
Microsoft Solutions Framework
MSFという言葉すら知りませんでしたが、MSFとは「定義された一連の原則、モデル、規範、概念、ガイドライン、および Microsoft の実証済みのプラクティスに基づく、ITソリューション提供プロジェクトのための熟慮され鍛えられたアプローチです」。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/productinfo/enterprise/msf/
このセッションでは、MSFの白書が配布されたのですが、これがなかなか使える!
しかも、内容は、MSの言葉としては違和感を感じるくらい、最近のトピックが詰まっています。ピープルウェアが引用されていてびっくりならば、アジャイル方法論のプラクティスを簡単に組み入れられるとの言葉にびっくり。
極め付けは「できるだけ早くベースラインを作成し、できるだけ遅く凍結する」!
MSからこのような言葉が発せられることに力を得る人は多いのではないでしょうか。説明の負担が大分減りますよね。
しかも、その他のオーソドックスな部分も懇切丁寧で、チームの役割分担などは、大いに参考にさせて頂こうと思いました。
さて、この中で一番印象に残ったのが、「説明責任(役割分担)を明確にし、実行責任を共有する」という基本原則です。
この言葉の大切さは、言葉を反対にしてみるとよく分かります。「説明責任(役割分担)を曖昧にし、実行責任を押し付けあう」
悲しいことに、そうなってしまうことも少なくありません。どうしてもお金が絡んできますし、ずるずる引きずられそうになると「そんな作業は見積もりに含めていません」という言葉になってしまうわけです。
チームとしてうまくいくプロジェクトは、お互いの役割分担を認識し、かつ、お互いをサポートする行動を取れるような場合だと思います。限られた予算だからこそ、助け合いが必要なわけで、その意味で「実行責任の共有」という概念は素晴らしいと思います。深いなーと思いました。
ところで、下記によると、Visual Studio 2005 Team SystemはMSFと密接にかかわっているようです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NT/WinColumn/20041228/1/
「MSF Agile」という魅惑的な言葉も登場しています。Visual Studio 2005、楽しみです。
SL-C3000
デブサミはいったん休憩して・・・
このぺ一ジにはSL-C3000の情報を求めて来てくださる方が多いようなので、2ヶ月程使っての感想などを記しておこうと思います。
まず、気に入らない点から言ってしまうと、やはりやや重いです。胸ポケットに入らないと手帳的な用途に使うには制限が出てしまいます。また、たまに再起動を余儀無くされることがあります。これもPDAとしてはいただけません。(LINUXって意外とそんなもんなのでしょうか)
しかし、やはり魅力的であり、毎日持ち歩いてます。
まず、iPodいらずです。4GBあればそれなりの曲を持ち歩けますし、英語の勉強をしたい人は、教材のテキストを入れておけば文章を見ながら英文を聞くこともできます。
また、今この文章は電車の中でZAURUSで書いてますが、このような雑文だけでなく、通信教育の解答を書いたりにも役立てています。
最初はアプリをインストールするのも楽しいです。一通り入れてしまうと最近はあまり追加していませんが、普通はPDAでは使わないようなアプリも入れられるのがLINUXの強みです。PDAがサーバになってしまうんですからね!!
という訳で、まだまだ楽しみたいと思いますので、皆さんもどうぞ!
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萌える英単語もえたん
ペアプロでTDD(デブサミ2005)
デブサミ、行きました!
会社は理由をぼかして有休。たまにはよいでしょう。
これから何回かに分けて、メモを整理しておきたいと思います。
まず、最初は、二つのペアプロライブについて!
「.NETでアジャイル ペアプロ ライブ!~VB.NETはテスト ファーストで行こう!」
「デブサミ版『バグがないプログラムのつくり方』~テスト駆動開発によるペアプログラミング・ライブ」
できる人たちのコーディング姿というのは勉強になりますね。
かつ、細かい芸がよかったです。「じゃあ、そのタスク、中西くんにコミーット!」(笑)
内容ですが、.NETの方は堅実なTDDというイメージでした。リズム感というのはこういうことなんだなということの再認識をしました。ただ、まだMockを使っていないこともあって、Mockが入ってくるところはちょっと追いかけるのに苦労しました。
Javaの方は、まず感じたのはEclipseはずいぶん進化したんだね、ということです。コード補完等の使い勝手はVSの方が上だと思っていましたが、ちょっと負けているかも・・・。また、あまり赤いバーは出さずに進めていて、まあ現実はそれもありなんだろうなという感想です。
ところで、両者で思ったことですが、仮実装をすべきか、ということがあります。
テストを通す最小限の実装をするということで、どちらも仮実装、すなわち特定の文字列を返すような実装をしていました。
個人的には、ここは気になるところで、現実にそのようなまま完了してしまっていたソースを見たこともある立場としては、仮実装はせずにすぐに実装すべきかなと思うのですが、いかがでしょうか。
ただし、もう一つの(あるいはそれと並列かも知れませんが)考えとして、どのようなテストを書くかが一つのノウハウであり、それを洗練させればよい、洗練させるべきという話もあります。Javaの方で何度か「Listだから二つテストしないとな」という言葉が出ていましたが、そのような「こういう処理についてはこういうテストを書くべき」という知恵は必要で、それがしっかりしていれば仮実装が放置されることもないかという気もします。
その辺は考えながらやりたいと思いますが、いずれにせよ、どちらのペアプロも刺激的でした。
対訳 五輪書
ソフトウェア技術者ならば必読の(本当かな?)「五輪書」。
前から読みたいと思っていたのですが、またまたブックオフで「対訳 五輪書」を見つけたので、買ってしまいました。
何よりも、英語の勉強も同時にできるのがうれしい。見開き左ページが日本語で、右が英語というスタイルはなかなかよいと思います。
あまり、英語の勉強のほうに力を入れると内容の理解が乏しくなってしまうと思うので、英語のほうはほどほどに力を抜きながら読んでみたいと思います。
対訳・五輪書 宮本 武蔵
講談社インターナショナル 2001-07
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.NETで始めるデザインパターン
中西さんの連載が始まりました。
http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/designptn/designptn01/designptn01_01.html
今後もUnitTestコード付きで進めていただけると、本当に実践的な内容になると思います。
期待したいと思います!
リスク管理入門として
「熊とワルツを」読み終わりました。
リスク管理というものを考えてみる入門書として最適だと思います。
いくつかメモを。
「われわれは予想することは下手ではない。ほんとうに下手なのは、その予想の裏側にある仮定をすべて挙げることである」(ポールクック)という言葉が紹介されています。
身につまされる言葉です。
最近は、見積マシーンかというように週何本も見積をしたり見たりしており、その中でそれぞれの前提条件を列挙するわけですが、抽象的な依頼に対しては抽象的な回答になることも多く、そういうときこそ仮定を列挙することを心がけようと思います。
リスク評価ツールとして「Riskology」というツールが提供されています。
http://www.systemsguild.com/riskology/
(このページの絵は笑えますね。これはワルツか??)
ちょっと使い方は簡単そうではないですが、下のようなリスク図を作成することで、予想と目標を検討することに役立てられると言うわけです。
ところで、ちょっと、リスク管理とはなれますが、どれだけリスクをとるかを決定するためにはどれだけの効果があるかを認識しなければならないという話の前振りで、「全体的な生産性」という話が出てきます。「新しいデータマイニングシステムを導入すれば、社員1人あたり少なくとも1日2分の節約になり、組織全体では1年間に42云々ドルの節約になる」みたいな主張は100%は割り引いて考えるようにしている、というような話です。システムの導入効果の説明としてこのようなことはよく考えます。ABC/ABMという言葉も一般的になりつつあるでしょうか。
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/s-ueno/WEB_site/text2/book15.html
が、効果を大きく見せようとして、あまり細かい効果までを考慮しだすと、全体が胡散臭くなってきます。胡散臭いと言う言葉では他人を理解させることはできませんでしたが、本を読みながら、効果を検証できないのが問題なのだと理解しました。どのように効果を検証するかを決定した上で、その効果の見積手段としてABCを活用することはよいのではないかと思いました。
ふと思い出しましたが、以前会社に「リスクマネージメントの資格をとりませんか」みたいな電話が来て、うさんくさかったので断ったことがありました(受講料も高かったですし)。今後そういうことも流行って来るのでしょうね。
熊とワルツを – リスクを愉しむプロジェクト管理 トム・デマルコ ティモシー・リスター
日経BP社 2003-12-23
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明けましておめでとうございます
明けましておめでとうございます!
2005年のテーマ
共生・感動・行動
本年もよろしくお願いします。
初雪
「初雪の日は、女性から告白してよい日」と、韓国では言われているそうです。
ウソかホントか分かりませんが、韓国出張歴数年の人が言っていました。
あと7時間ほど、お待ちしています!(笑)
ユースケースレビューに役立つ「ユースケース実践ガイド―効果的なユースケースの書き方」
先日仕事でユースケースレビューをするということになり、何か基準が欲しくて、前から気になっていた「ユースケース実践ガイド―効果的なユースケースの書き方」を買いました。
熟読する時間がなかったので、ざっと流し読みだけしたのですが、それだけでもエッセンスが伝わってきました。しかも、大きな考え方だけでなく、実戦に役立つ部分もかゆいところに手が届く感じで、かつ、ユースケースチェックリストまで付いており、レビューのための下準備のためには最適の本と言ってよいのではないかと思います。
ちょっとアイコンがキワモノ的なので、このまま広まるかは分かりませんが、少なくとも色によるレベルの表現くらいは広まるとよいなと思います。
※ちなみに、海面(青)を基準として、凧や雲(白)は高いレベル、魚(濃紺)は低いレベル、貝(黒)は低すぎるレベルを表現します。
ユースケース実践ガイド―効果的なユースケースの書き方 アリスター コーバーン Alisteir Cockburn ウルシステムズ株式会社 山岸 耕二 矢崎 博英 水谷 雅宏
翔泳社
2001-11
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