Glide App

OutSystems でのアプリ自動生成

一連の投稿の続きになります。 OutSystemsはローコード開発か。ノーコーディングにはならないのか、ということで、OutSystems とGlide App(glideapps)の比較用に、Glide で使用したものと同じデータを使用して、OutSystems でアプリ自動生成を行ってみます。 使用するデータは、下記で調整を行なった、港区観光施設データです。Glideの味わい方〜オープンデータを活用しよう OutSystems 環境整備 OutSystems セルフトレーニングで、最後に肝心のデザイン変更のところを飛ばしてしまいましたが、そこでは、SILK UI フレームワークのDublin テンプレートを使用することになっていたので、まずは、そちらをインストールします。 Forge page で「Dublin Template」を検索して、インストールします。 そして、アプリケーションの作成。 Dublinテンプレートによるアプリ作成(失敗) 順に進めていくと、初期画面が出来上がります。
一度ここで起動してみるとこんな感じ。
この辺が、どうも何をしているのか、何をすべきなのかよくわからない。 そして、結局起動できず。 もしかして、Mac版はダメだけど、Windows版なら、と思ったのですが、ダメでした。一応、画面生成まではできましたが、起動しません。一応、こんな画面ができるという感じです。 Dublinの場合は、左上に、デバイス切り替え機能がつきます。 基本テンプレによる画面作成 では基本テンプレートならどうかということ、こちらはできました。 テンプレートとしてTop Menu を選択する以外は、上記Dublinの場合と同じです。 デザイン画面を開いて、おもむろにExcelをインポートしますが、Google スプレッドシートからダウンロードしたものはExcelファイルではないと言われて、失敗しました。一度Office 365 で開いて保存し直したら大丈夫でした。 ただ、シート名、1行目の名称でテーブルを作ってくれると思ったら、それは失敗しました。 まずWindows版だと、ちゃんとシート名を認識はしてくれています。 これが、Mac版だとこの時点でダメ。 で、Windows版でも、Mac版でも、インポート結果はこの通り。 単なる連番になってしまいました。これは、シート名、項目名が日本語のためかと思われます。 それでも進めることはできます。 基本テンプレの場合は、初期状態でMainFlowには何もありません。 ここにEntity1 を2回ドロップすることで、リスト画面と詳細画面が生成されます。勝手に結合されている状態です。 実行する前には、各画面のAnonymous プロパティをチェックOnにします(ログイン画面を表示させないため)。 そして起動するとこのような画面が生成されます。明細部分のページングもされていますし、これをスタートとするのは大いにアリでしょう。
Glide と違って、参照画面だけでなく、更新画面も生成されます。これは割と大きな違いかもしれません。 ただ、これを完成品としては公開できないかなという感じがあり、その辺が繰り返しになりますが、Glide App と、OutSystems の違いになるような気がします。

Glide とOutSystems

Qiita に初投稿してみました。 Glide App(glideapps) のMap List 機能 https://qiita.com/JQinglong/items/8c8cd2e2d5c29225972a ノーコーディングツールとしてのGlide App(glideapps)(検索で引っかかりにくいので、こういう書き方をしてみてます)のパワーは凄まじい。 今回取り上げたMap List 機能で、地図上に複数展表示ができる。そして、これは単にスプレッドシートの場所情報を表示しているだけであり、スプレッドシートの更新は自由にできる。 そして、ちょっと前に、Per-user data 機能も追加されており、ログインユーザごとのデータのフィルタリングができるようになっている。 これらを組み合わせると、あんなことやこんなことや・・・ そして、Glideの中では、一切コーディングさせない。コーディング的なこともさせない。 一方、OutSystems。 これもアプリの色々な要素の自動生成機能は凄まじい。ある意味、Glideと同じことは、ほぼ同様にできる(あとでやってみる)。 そしてそこにとどまらない。基本的に、どんどん自動生成されたものに対してさらにカスタマイズできる。自動制裁されたアプリを見て、オブジェクト、変数、RDB構造のようなものを想定できるならば、どんどん「式」を書ける。 これは考え方の違いでしょう。 OutSystems は、ノーコーディングというよりはローコーディングであり、結局は従来と違う方法でコーディングしている。そして、たまにコーディングの影が見える。この影が見えると、拒絶反応を起こす人はそれなりにいて、それは自分の仕事ではないと感じるのだと思われる。 OutSystems を見て、Accessだなと感じたのは、基本的には自動生成してくれるのだけれども、それで完了でもなくて、そこから手を入れるんだなというところ。だから利用者もエンドユーザではなく、開発者。 Glide は徹底的にノーコーディングで完成品まで持っていくことに徹している。 これにより利用者としてエンドユーザも入ってくると思われる。そのためには、痒いところに手が届かないのも、今はやむを得ないという考え方。イノベーションのジレンマが発生している状態ではあるが、一気にこの20数年の開発スタイルをひっくり返しかねないやり方だ、というのは言い過ぎ??